診療科目

内科・循環器内科

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症状について

血圧が高い

 高血圧はほとんどの場合、自覚症状はありませんが、心臓や血管の壁に高い圧力が常にかかっているため、心臓や血管が障害されます。高血圧が続くと、心機能障害や全身の動脈硬化が進み、心不全や心筋梗塞、脳卒中(脳出血・脳梗塞)の危険性が高まりますので、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
 健康診断や診察室での血圧が高くても、家庭で血圧を測ると正常のことがあり、白衣高血圧と呼びます。白衣高血圧の場合には薬物治療は必要ないとされており、診断には患者様自身による家庭血圧測定あるいは24時間血圧検査が有用です。

コレステロール・中性脂肪が高い

 脂質異常症は血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)や中性脂肪が高い、またはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が低い状態のことをいいます。以前は高脂血症とよばれていました。
 脂質異常症(特に高LDLコレステロール血症)になると、動脈硬化が進み、脳梗塞、心筋梗塞など心血管系の危険性が高くなります。

血糖が高い、HbA1cが高い、
尿糖がでた

 糖尿病は、血液の中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態が続く病気です。放っておくと、さまざまな臓器に合併症が起こる危険性が高くなります。合併症としては、3大合併症と呼ばれる「網膜症」「腎症」「神経障害」や足壊疽、動脈硬化の進展による心筋梗塞・脳卒中などがあります。「尿に糖が出る病気」と思われていることがありますが、本当に問題なのは血糖値が高いことです。
 HbA1cは過去1~2カ月間の血糖値の平均を反映します。たとえば受診した日の血糖値が正常でも、HbA1cの値が高ければ、過去1~2カ月間の血糖コントロールは良くなかったことになります。

ドキドキする、脈が速い・遅い、脈が乱れる

 不整脈の可能性があります。不整脈には期外収縮など放置してもよいものから、心室頻拍、心室細動といった突然死の原因となるものまで多くの種類があります。診断は心電図所見によりますが、不整脈は一過性のものが多く、通常の心電図検査ではなかなか記録できません。そこで、ホルター心電図検査が有用となります。
 また、脈が速くても、必ずしも不整脈ではなく、通常の脈拍(洞頻脈)のこともあります。これは発熱、心不全、甲状腺疾患など他の疾患や精神的緊張に伴うものです。

息切れする、ゼーゼーする

 心不全や肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。診断にはまず胸部X線検査を施行します。場合により心エコー検査、呼吸機能検査、血中BNP測定を追加します。
 これらの検査で普段は異常なく、夜間などに突然ゼーゼーして呼吸困難となるときは気管支喘息が疑われます。

足がむくむ

 心不全などの心疾患、腎不全、ネフローゼ症候群などの腎疾患、肝硬変などの肝疾患、低栄養、長期臥床など原因は多岐にわたります。これらの原因によるむくみは両足に同程度みられることが多いです。診断には胸部X線検査や血液検査、尿検査などを施行し、心エコー検査などを追加しますが、原因不明のこともあります。
 その他、足の静脈の閉塞や弁の異常、リンパ管の閉塞も原因となりますが、これらの場合のむくみは片足のみのこともあり、炎症を起こすと赤く腫れ上がります。

胸が痛い・圧迫される・熱くなる

 狭心症の可能性があります。特に階段を登ったり、速く歩いたり、雪かきなどの運動時に数分程度出現する胸部圧迫感が典型的な労作性狭心症ですが、非典型的なこともあります。心電図検査を施行しますが、無症状時には所見がないことが多く、労作性狭心症の診断には運動負荷検査が有用です。上記のような胸痛を繰り返した後、30分以上持続するようになった時は急性心筋梗塞への移行が疑われます。
 また、解離性大動脈瘤などの大動脈疾患や逆流性食道炎、胃潰瘍、胆石症などの消化器疾患、胸膜炎、気胸、肺塞栓などの呼吸器疾患、肋間神経痛や心臓神経症のこともあります。

タバコをやめたい

 喫煙者の70%はニコチン依存症です。タバコをやめられないのは、あなたの意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。
 健康保険等を使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。当院の禁煙外来では、チャンピックスという禁煙補助薬を処方しますので禁煙の成功率が高まります。
診療内容_タバコの禁煙治療 診療内容_タバコの禁煙治療

いびきがある、昼間に眠い、睡眠中に呼吸が止まる

 睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に大きないびきとともに何度も呼吸が止まる状態(無呼吸)を繰り返す病気です。無呼吸のたびに睡眠が浅くなり、良質な睡眠をとれず、日中の眠気や集中力の低下などにより生活の質が低下します。また、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を高率に合併し、心筋梗塞、脳卒中の危険性も高くなるといわれています。
 診断には終夜睡眠ポリソムノグラフィーという検査が必要です。当院では簡易検査を採用し、自宅でお手軽に検査ができます。 診療内容_タバコの禁煙治療

寝つきが悪い、夜中に起きてしまう

 不眠症には次の4つのタイプがあります。
  • ①入眠障害 床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
  • ②中途覚醒 いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める。
  • ③早朝覚醒 希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
  • ④熟眠障害 眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない。
 いずれのタイプでもよく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こります。必要ならタイプに応じた睡眠薬を処方します。
  また、睡眠時無呼吸症候群などの身体疾患に伴う不眠のこともあります。

熱が高い、せき・たんが出る、のどが痛い

・インフルエンザ
 当院ではインフルエンザの迅速診断を施行しています。鼻やのどからの拭い液などを取って、インフルエンザ抗原の存在を調べます。ただし、発症直後(12-24時間以内)に検査した場合などではインフルエンザウイルスの量が少ないために、感染していても陰性になる場合があります。インフルエンザと診断されれば、速やかに抗インフルエンザ薬を開始する必要があります。抗インフルエンザ薬には、いくつか種類がありますが、当院では内服薬と吸入薬を処方しています。最近ではインフルエンザの予防にも使用できるようになりました。

・溶連菌(溶血性連鎖球菌)、肺炎球菌
 当院では咽頭炎の代表的な原因菌の溶連菌と肺炎の代表的な原因菌の肺炎球菌の迅速診断も施行しています。

・長引くせき(遷延性咳嗽)
  発症から3週間以内のせき(急性咳嗽)はほとんどが風邪などの感染症によるものです。多くは対症療法で治癒しますが、改善傾向がないときは肺炎、結核などの除外のため、胸部X線撮影を施行しましょう。時々、百日咳やマイコプラズマ感染のことがあります。
 3週間以上長引くせき(遷延性咳嗽)、特に8週間以上続く場合は慢性副鼻腔炎、アトピー咳嗽・咳喘息などのアレルギー疾患、胃食道逆流症の可能性が高くなり、それぞれ適切な治療が必要です。

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